人の気配が消えた昭和の町──飛騨金山を歩く。廃墟とレトロが交錯する岐阜の隠れ里

お出かけ

こんにちは、なりすけです。
今日は岐阜県下呂市にある「飛騨金山(ひだかなやま)」を歩いてきました。
この町は静かで、どこか時間が止まったような風情が残る場所。
まさに“激シブ”な町歩きスポットです。


金山駅からスタート

ようやく到着した金山駅。
昔ながらの小さな駅で、ホームには「WELCOME」と書かれた看板が出迎えてくれます。
裏には“See You Again”の文字。1枚の看板で2役という効率的な構造に、思わずニヤリ。

少し歩くと、味のある木造建築が現れます。
大正時代の建物かもしれません。曖昧なところがまた良い。
人通りは少ないけれど、商店街がぎゅっと並んでいて、どの店も個性的です。


レトロな商店街と不思議な喫茶店

「レインボー」という喫茶店を発見。
名前のインパクトに反して、外観は落ち着いていて綺麗。
激レトロな雰囲気を期待していたけれど、これはこれであり。

橋を渡ると、また違った風景が広がります。
以前ここで、橋の上から謎の粉を大量に撒いているおばあさんを見かけたことがありました。
田舎って、こういう“説明のつかない光景”が本当に多い(笑)。


お城のような廃墟 ― 元遊戯場

通りを進むと、まるでお城のような建物が登場。
カラフルなタイルとキラキラした鏡張りの外壁。
これはもう、見ただけでテンションが上がります。

調べてみると、かつては遊戯場だったそうです。
その後、別の業種が入ったようですが、今は完全に廃墟。
隣には石型の窓をもつ建物があり、どうやら内部で繋がっている模様。
建物一帯が、まるで昭和の夢の残骸のようで、胸が締めつけられます。


謎のコンクリート跡と丸窓の建物

「金山タバコ販売所」と書かれたコンクリートの構造物も発見。
販売所にしては立派すぎる造りで、何かの跡地のようにも見えます。

その先には、丸窓が印象的な渋い建物。
窓は青とも白とも言えない独特の塗装で、まるでアート作品のよう。
長く使われていないようで、時が止まった空気が漂っています。


床屋の鏡タイルと、新しいカフェ

通り沿いの床屋さん。
以前中に入ったことがありますが、壁一面が鏡タイルでピッカピカ。
「ここまで鏡!」ってくらいのインパクトでした。
ぜひまた行きたい名スポットです。

近くにはカフェもオープンしていました。
どうやら令和6年にできたばかり。宿泊もできるらしいです。
古い町に新しい息吹が混ざる感じ、好きです。


豆タイルの町並み

通り全体が真っ白な壁面で統一されているものの、下地には豆タイルの装飾が。
その上からペンキが塗られていて、昔と今が層になって見えるんです。
こういう“経年美”こそ、激シブの極み。


「筋骨(きんこつ)」と呼ばれる細い路地へ

気になる横道を進むと、「筋骨」と呼ばれる細い路地が現れました。
建物の裏側を縫うように続くこの道、想像以上に深い。
まるで秘密基地。
奥に進むほど湿った空気が漂い、少し怖いけどワクワクします。

そして、ついにあの有名な「銭湯跡」に到着。
建物の香り、木の軋み、ロッカーの質感——全部が昭和。
現役の頃の姿を想像するだけで胸が熱くなります。


金山名物「水場」

金山には「水場(みずば)」と呼ばれる共同水場があります。
三層構造で、奥が飲み水、真ん中が野菜を冷やす場所、手前が洗い場。
昔の人々の知恵と生活の工夫がそのまま残っています。

狭い路地を抜けると、また別の時代へ迷い込んだような感覚に。
人は減っても、風景には確かに暮らしの記憶が息づいています。


おわりに

今回歩いた飛騨金山、
“観光地ではないけど、確かに心に残る町”でした。
静けさの中に、懐かしさと寂しさと、そして人の営みの痕跡がある。
そんな場所が、僕はやっぱり好きです。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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それでは、また次の旅で。

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